パソコンソフトのサポートを受け、小説を書く作家が生まれている。想像を刺激されたり、物語が書き直しやすくなったり。すぐそばに﹁編集者﹂がいるかのような仕事ぶりだ。 ベストセラー﹃100回泣くこと﹄の中村航さんと﹃くちびるに歌を﹄が本屋大賞4位になった中田永一さんが共作した小説﹃僕は小説が書けない﹄︵KADOKAWA︶は、自家製の創作ソフトを使って執筆された。芝浦工大と2012年から共同研究を続け、実用化したものだ。 パソコンでソフトを立ち上げると﹁あらすじ﹂﹁登場人物﹂﹁場面﹂の3要素を筆者に質問してくる。例えば﹁あらすじ﹂を選択すると、シナリオ理論を基に﹁物語が始まるきっかけは何か﹂﹁どんな試練があるか﹂といった質問が投げかけられる。回答欄には﹁突然﹂﹁だが﹂といった接続語が補助的に示され、発想をうながしてくれる。
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