緊急地震速報のチャイム音の作り手・伊福部達。そしてその叔父にあたり﹁ゴジラ﹂の効果音を手掛けた作曲家・伊福部昭。彼は第二次世界大戦の勝利のために、科学研究に携わり、放射線に被曝していた ―― ﹃国の死に方﹄という不気味なタイトルがついている本書は、﹁ゴジラ﹂から保険制度、鎌倉時代から現代、そしてナチス・ドイツやソ連など、縦横無尽に国家が自壊していく様子を描いていく。そこで描かれるさまざまな時代の国家は、現代日本のありさまにそっくりであった。﹃国の死に方﹄はどのようにして執筆されたのか。現代の日本は歴史を繰り返しつつあるのか。著者・片山杜秀氏にインタビューを行った。︵聞き手・構成 / 金子昂︶ ―― 最初に本書をお書きになった経緯をお聞かせください。 本書は2011年6月号の﹃新潮45﹄に単発で掲載した﹁<原爆の子>と<原発の子>﹂︵﹁民族のトラウマ﹂と改題されて収録︶と、それにつづく﹁国の
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