第17回:「ブレードランナー2049」を10倍楽しむためのポイント101982年の公開初日にキャパ1000人超の新宿ミラノ座で、わずか数十名の観客とともに観たレプリカントの夢。あの夢の続きに、こんな幸福な形でめぐり会える日が来るとは思わなかった。望み通りの編集で公開されなかったリドリー・スコット監督の作品に懸けた信念によって、複数のバージョンが作られ、ビデオの隆盛に歩みを合わせてカルト化した「ブレードランナー」。そして35年後に生み出された正統なる続編。看板を借りて伝説を台無しにするケースも少なくないが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の志は高かった。これから先の世界と人間のあり方を見据えた、新たな伝説が誕生したと言っても過言ではない。スコットが製作総指揮に回り、ヴィルヌーヴにクリエイティブの全面的自由を保証した賜物だろう。世界観を引き継ぎながら、単なるフォロワーに陥ることなく、オリジナリティを全
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