もはや多少の警察不祥事では驚かないが、これにはあきれ果てた。和歌山県警は12月17日、科学捜査研究所の主任の男性研究員︵50︶を、証拠品の鑑定結果を捏造した証拠隠滅、有印公文書偽造・同行使の疑いで書類送検し、停職3カ月の懲戒処分とした。 県警によると、研究員は2010年5月から12年6月まで、変死事件など7件の鑑定で、過去の事件のデータを流用したり、所長の公印を無断で押したりしていたという。 しかし、それだけではない。実はこの研究員、1998年7月に起きた﹁和歌山カレー事件﹂ で、殺人に使用されたヒ素の鑑定にかかわっていたのだ。 この事件で殺人罪などに問われ、判決が確定した林真須美死刑囚︵51︶は逮捕時から無罪を主張し、現在、再審請求中だ。 研究員は、県警監察課の取り調べに対し、カレー事件での捏造は否定しているというが、ほかの事件でのヒ素鑑定について、﹁写真のピントがあっておらず、チャート
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