働くことの哲学 作者: ラーススヴェンセン,Lars Svendsen,小須田健 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2016/04/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る ここ最近、仕事や労働や賃金、および財産の分配に関する哲学や思想史の本を何冊か集中的に読んできた*1。 それらの本を読みつつ自分でつらつらと考えてきたことを、軽くここに書いてみよう。 多くの本で触れられており、私がとりわけ重要に思ったのは、﹁労働疎外﹂という概念だ。これはカール・マルクスが使っていたことで有名な用語である。辞書的な定義を引用するとこんな感じだ。 労働疎外(ろうどうそがい)とは - コトバンク 人間の労働は本来,自己の主体的・創造的エネルギーを発揮して自然に働きかけ,その工夫と努力が対象化された生産物の他人による享受を通して,人間が共同的な存在であることを確証する営みである
![労働・やりがい・疎外・ベーシックインカムなどについての雑感 - 道徳的動物日記](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/10a51688fb42fea967ca22461fdc8b301665a672/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41qAsyLkXwL._SL160_.jpg)