出演はしなかったが筆者も取材協力しており、疑似科学や代替医療について考えるきっかけになる良い構成だったと思う。是非続編を企画して頂きたい。また、翌日にはNHKで新型コロナデマに関する﹁フェイク・バスターズ﹂という番組も放送され、新型コロナ禍で広まるデマや疑似科学が社会問題として本格的に意識され始めたことが窺える。 さて、こうした疑似科学やニセ医学に関する話でしばしば聞かれる言説がある。 ﹁ジョブズのように賢い人も怪しげな医学にハマってしまったのだから、一般の人がハマるのも当然﹂というものだ。スティーブ・ジョブズは最初にがんが発見された際に標準医療を拒否してハーブやジュース断食といった代替療法を採用したために悪化させてしまい、寿命を縮めてしまったことが知られている。彼は後にその選択を後悔していた。 さて、﹁誰でも代替医療にハマる可能性がある﹂というのには筆者も同意するが、﹁ジョブズのような賢
![ジョブズ「だから」ハマった代替医療|雨宮純](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/00f1abf02ebbed685ef255523b0547fc8670fe75/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F58994180%2Frectangle_large_type_2_dc6bf7a85144a059f959b3981bd1e375.jpeg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)