北朝鮮に関するspirobisのブックマーク (10)
-
5日午後、老衰のため87歳で亡くなった横田滋さんは、朴訥で腰の低い人だった。私も講演を何回か聞いている。 2014年のこと、私は神奈川県で開かれた拉致問題をテーマとした集会に講師として招かれた。滋さんと妻の早紀江さんが参加してくれ、直接言葉を交わした。20代のころ、神奈川県川崎市川崎区に住んでいたと自己紹介すると、滋さんは﹁私の家の近くですよ﹂と笑顔で応じてくれた。 滋さんが死去した翌日の新聞には、滋さんを追悼する記事があふれていた。﹁めぐみさんを探し続けた﹂﹁娘に再会できないままの無念の死﹂……。﹁北朝鮮への怒りがこみ上げる﹂とコメントを寄せた人もいる。 もちろん、滋さん自身にも、無念さや怒りがあっただろう。
-
訪米した韓国大統領府の鄭義溶︵チョンウィヨン︶国家安保室長は8日夜︵日本時間9日午前︶、トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩︵キムジョンウン︶朝鮮労働党委員長からの要請を受け入れ、5月までに米朝首脳会談に応じる意向を示したことを明らかにした。ホワイトハウス内でトランプ氏との会談後、記者団に語った。トランプ氏もツイッターで米朝首脳会談が計画されていることを認めた。 実現すれば初の米朝首脳会談となる。核・ミサイル問題を巡り対立を深めていた両国が歩み寄りを見せた形だ。4月末に予定されている南北首脳会談とあわせて、行き詰まっていた北朝鮮問題が動き出す可能性が出てきた。 鄭氏の説明によると、金委員長は鄭氏らに対し、非核化に取り組む考えを表明。今後、核実験や弾道ミサイル試射の凍結を約束した。これまで中止を求めてきた米韓合同軍事演習にも理解を示した。その上で、金委員長は、トランプ氏とできるだけ早い段階で会談
-
3月5日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が送った特使と、金正恩氏は会った。昨年12月までの核・ミサイル騒動の緊張を考えると、まるで嘘のようであるが、平昌五輪参加を機に北朝鮮が韓国に対して対話・平和攻勢に転じるだろうということは、専門家や韓国政権の間では十分に予測されていたことだ。金正恩氏が、突然心変わりしたのではなく、かねてからの戦略だったと考えるべきだ。 金正恩政権は、2016年から核と弾道ミサイル開発に脇目もふらずまっしぐらに進んだ。2017年には大小16回のミサイル発射実験を行い、9月には6度目となる核実験も強行した。 2016年7月に韓国に亡命した元駐英国公使の太永浩(テ・ヨンホ)氏は、この年末から翌年初めの記者会見で、次のような趣旨の発言をしている。 ﹁金正恩は核武力完成に向けての工程時間表を作っていた。2017年末までに核ミサイルを完成させて、その後、核保有国として対話に出
-
韓国のムン・ジェイン︵文在寅︶大統領の特使として北朝鮮に派遣され、キム・ジョンウン︵金正恩︶朝鮮労働党委員長と会談した、大統領府のチョン・ウィヨン︵鄭義溶︶国家安保室長は、北朝鮮側が、対話が持続する間は、追加の核実験と弾道ミサイルの発射実験など、軍事挑発を再開することはないと明確にしたことを明らかにしました。
-
北朝鮮の国営メディアは、海上自衛隊がアメリカ軍の空母と共同訓練を行ったことを非難するとともに、﹁朝鮮半島で戦争が起きれば、最も大きな被害を受けるのは、まさしく日本だ﹂と威嚇し、北朝鮮に対して同盟国アメリカとの連携を深める日本を強くけん制する狙いがあると見られます。 論評では、﹁アメリカに追従して、無事でいられると思うのは愚かなことだ﹂と主張したうえで、﹁日本の当局者は朝鮮半島で、ひとたび戦争が起きれば、最も大きな被害を受けるのは、まさしく日本だということをはっきりと知るべきだ﹂と威嚇しました。 日米両国の間では、海上自衛隊の最大級の護衛艦﹁いずも﹂が、安全保障関連法で可能となった、アメリカ軍の艦艇を守る米艦防護の任務を1日、開始するなど、一体化の動きが加速しており、2日の論評には北朝鮮に対して、同盟国アメリカとの連携を深める日本を強くけん制する狙いがあると見られます。
-
目的はオバマ政権の否定 北朝鮮をめぐる情勢が緊迫の度を増しています。一部報道によれば、新たな核実験の可能性や、その他の挑発の可能性が取り沙汰されています。米国側からの先制攻撃が近いという観測もあり、あたかも戦争前夜であるかのような雰囲気です。 仮に、米側に先制攻撃の意図があるとしても、それは軍と政権の深奥部にしか明かされませんから、外から窺い知ることはできません。現状の情報でもって、事態を煽っている﹁専門家﹂たちは、たいした根拠を持ち合わせないでやっているのです。こういう時こそ、構造に目を向け、歴史に目を向ける以外に、我々に術はないのです。 結論から言えば、私は米国の側からの先制攻撃はないと思っています。安保は確率をめぐるゲームですから、可能性は極めて低いという表現が適切でしょう。 根拠は何か。まず指摘すべきは、米国が核保有国を先制攻撃したことは過去一度もないという歴史的事実です。冷戦中も
-
そのうえで﹁われわれの首脳部を狙う敵対勢力は、南が灰となり、日本列島が沈没し、アメリカ本土に核が降り注いだとしても、後悔してはならない﹂と威嚇し、北朝鮮への対応をめぐって日本や韓国との連携強化を図るアメリカをけん制しました。
-
-
政府は、北朝鮮が日本領海内に弾道ミサイルを発射した場合、自衛隊への防衛出動の発令が可能となる﹁武力攻撃切迫事態﹂に認定する方向で検討に入った。 核・ミサイル開発を進める北朝鮮による挑発行為が増長するなか、適切な防衛態勢を整える必要性があると判断した。 安全保障関連法では、個別的自衛権の範囲内で自衛隊が出動できる状況を、緊迫度の段階に応じて、︿1﹀武力攻撃予測事態︵予測事態︶︿2﹀武力攻撃切迫事態︵切迫事態︶︿3﹀武力攻撃発生事態︵発生事態︶――の3段階に分けている。 日本への攻撃の可能性が高まった段階である予測事態では、自衛隊による防御施設の構築などが可能となる。明白な危険が迫る切迫事態では、防衛出動を発令し、自衛隊を前線に配備することができる。実際に攻撃が発生したとみなす発生事態では、個別的自衛権を発動して武力による反撃も可能となる。いずれのケースもこれまで認定されたことがない。
-
北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐって我が国周辺の危機レベルが上がっていると見る雰囲気があります。現時点で米海軍の展開にそこまでの緊急性は見られず、今すぐに戦争が起きるという状況ではありません。北朝鮮が対米核抑止態勢を追及する限り、日米韓に対する軍事的脅威が増大し続けるのは間違いありませんが、それがすなわち"危機"を押し上げるわけでもないので、ここに来て突然戦争の兆候が高まったかのような見方にはやや違和感があります。 しかしながら、﹁戦争が起きるなんてありえない﹂とタカを括るのも危ない考えです。確かに、世界大戦規模のものを想像するなら、めったに発生するものではないでしょう。しかし、19世紀、20世紀と比べてみても、2001年以降の約10年で戦争が減っているわけではないんですよね。大規模なものだけでもアフガニスタン、イラク、ダルフール、東ティモール、イスラエルとパレスチナ・レバノン、グルジア、リ
-
1