子供を外食に連れていくべきか、否か。日本でも賛否両論あるテーマだろう。フランスの親たちも﹁子供たちに食事の楽しさを教えたい﹂気持ちと、﹁せっかくのディナーを台無しにするかもしれない﹂リスクとの間で、ジレンマに陥っている。 先日のこと。パートナーの誕生日に、二人で洒落たレストランに出かけた。誰もが控えめな声で話す、ベージュで統一されたシックな空間のなかで、私たちの近くに一組の家族が座っていた。父親、母親、4歳くらいの男の子。時刻は20時15分、明らかに彼らは食事──5〜7皿の提供があるコース──に手をつけはじめたばかり。私には彼らが、まったくもって場違いに思えた。4歳児にとって、2時間テーブルに座りっぱなしで、生ウニ︵たしかに美味しいが︶や、リー・ド・ヴォー︵註‥子牛の胸腺︶︵これも美味︶が次々現れる食事は、退屈の極みではないだろうか。両親はタブレットという名の最終兵器を取り出すと、デザー
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