昨年の9月から今年1月まで、下北沢の本屋B&Bで、﹁韓国現代文学講座﹂というものをやっていました。新型コロナウイルスの影響でストップしていたのですが、それをテキストの形で継続することになりました。今回はその1回目です。 そもそも昨年、この企画を始めたのは、﹁韓国の小説、どれから読んでいいかわからない﹂という声をよく耳にしたことがきっかけです。確かにこの何年かで韓国文学の紹介数はかなり増えたのですが、予備知識がないとどこから手をつけていいかわかりません。また、それらを読む際、韓国の歴史が頭に入っているといないとでは﹁読み﹂に違いが出てきます。そこを埋めるお話ができたらと考えたわけでした。 私は一介の翻訳者で、研究者ではありません。体系的な読書もしていませんし、知見も限られています。しかしその分、読者のみなさんに近い立場にあると思いますので、文学作品の背景を理解するお手伝いになる話を少しずつし
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