過激派組織﹁イスラム国﹂︵IS︶が今月に入り、実効支配するイラク北部モスルで民間人に対する﹁処刑﹂を繰り返している。ザイド国連人権高等弁務官が、11日発表した声明で明らかにした。 ISは8日、﹁イラク政府軍と内通した﹂などとして民間人約40人を射殺。遺体を市内各地の電柱につるした。見せしめとして、服には﹁イラク軍のスパイ﹂などと書いたという。﹁携帯電話を使用した﹂という理由で27歳の男性も公開処刑した。9日にも、同じ理由で20人を殺害し、遺体を交差点などにつるした。 政府軍がモスルを包囲し、市街地の奪還作戦を進めるなか、ISは市民を﹁人間の盾﹂にし、作戦の進行を遅らせているとみられる。一部の市民は携帯電話を使い、ISの拠点施設を政府側に伝えることで抵抗している。︵ドバイ=渡辺淳基︶
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