私の父は大卒枠で入社したが、年収は400万円未満だった︵平均︶。それでも、子ども2人を大学へ行かせた。とくに弟は下宿して大学院まで進学している。なお、ローン型の奨学金は利用した。しかし、とくに苦労はしていない。電気・ガス・水道の節約に汲々とするような生活は、記憶にない。 母は家計簿をつけてみて、小さな出費を削るより、大きな出費を削る方がずっと効果的であることを発見したという。 気付き 野菜や鶏卵の特売に目の色を変えるより、﹁牛肉NG﹂﹁刺身NG﹂﹁冷凍食品NG﹂﹁調理器具の予算は年1万円まで﹂と決めてしまう方が簡単・確実だ。 自炊の低コスト化に苦心するより、﹁外食NG﹂の大方針を守る方が容易かつ効果的だ。 結局、いちばん﹁幸せだな﹂と感じるのは、夫や子どもが気持ちよさそうに昼寝しているとき。 基本方針 ﹁人並みの生活﹂をフルコースで実現しようとしない。﹁日常﹂に特化する。 状況に即応しない