ラグビー日本代表と、アイルランドのテストマッチ第2戦。 結果は13-35で、アイルランドの完勝。日本は各所で雄々しく抵抗を見せたが、実質、前半で8-28と点差が開き、大勢が決してしまったのは残念だった。 それでも示唆に富み、考えさせられることが多い試合でもあった。 ジャパンは静岡での第1戦とは違い、最初から「激しさ」を見せた。 開始2分、ロック不足により試合直前に緊急招集された「2015W杯戦士」のトンプソンルークが強いタックルを相手に見舞い、2人目の松橋周平が素早く寄って、3人目に到着した松島幸太朗が激しく相手を押し切り、教科書通りのターンオーバーを奪った。 しかし、不運なことに逆襲に転じてすぐ、アマナキ・レレイ・マフィからのパスが乱れ、そこをアイルランドのセンター、ギャリー・リングローズに拾われ、先制トライを許してしまう。 激しさは報われず――。 この試合はレフェリングを含め、終始、そ
日本ハムの近藤健介は、5月22日時点で115打数48安打、打率.417という高打率をキープしている。 「どうせ無理だろうけどね」 野球ファンの多くは、腹の底でそう思っているはずだ。打率4割は、プロ野球の見果てぬ夢、これまで多くの選手がトライしたが、誰も成功していない。 NPB史上の高打率5傑(規定打席以上) 1位 1986年 バース(阪神) 打率.389 453打数176安打 2位 2000年 イチロー(オリックス) 打率.387 395打数153安打 3位 1994年 イチロー(オリックス) 打率.385 546打数210安打 4位 1970年 張本勲(東映) 打率.3834 459打数176安打 5位 1951年 大下弘(東急) 打率.3831 321打数123安打 阪神優勝の翌年、2年連続で三冠王になった阪神、ランディ・バースの.389がNPB史上最高。バースは開幕72試合目の7月1
人生のある時期、懸命に1つのことをする価値は確かにある。しかし、それが強迫観念になっては失うものも多い。 センバツが幕を閉じたのと呼応するように全国で大学野球のリーグ戦が幕を開け、同様に、社会人野球も各地で地方大会が始まって、本格的に「アマチュア野球」の季節がやって来た。 今年もまた、野球を追いかけていく1年が、あっという間に過ぎていくことだろう。 センバツは、近年にないダイナミックな内容の大会になった。 春の高校野球らしい未熟さやひよわさに、ほとんど出会わなかったように思う。逆に、見ているこちらのほうが圧倒されるようなパワーとスピードは、何か、半分“大人の野球”を見ているような錯覚さえおぼえるほどだった。 予想はしていた。 今年の高校野球は「スラッガーの年」だ。反面、投手に昨年ほどの剛腕、快腕が少ない。 打ち合いになるぞ……そんな予感を大会前からいろいろな場で伝えてきた。 参加32校のう
前回優勝した時の大阪桐蔭(2014年夏の甲子園)。灼熱のフィールドで戦う選手と応援団を「音で繋ぐ」のが吹奏楽部だ。 春のセンバツがいよいよ開幕。吹奏楽コンクールの全国大会が行われる、“吹奏楽の甲子園”こと「普門館」で金賞をとることをひたすら目指すという体育会系吹奏楽部で青春時代を過ごし、現在は高校野球ブラバン応援研究家としてニッチなジャンルを邁進している筆者が、今大会注目のブラバン応援曲を紹介したい。 21世紀枠として初出場の小豆島は、今や全国各地の高校が吹き、野球応援のスタイルを一変させた名応援曲「コンバットマーチ」の作曲者、三木佑二郎氏が手掛ける「小豆島コンバット トゥギャザー」に要注目。 関東一高の名物応援といえば、「西部警察 PART2 ワンダフル・ガイズ」だ。おもに夏だが、同校が甲子園に出場すると、アルプススタンドには同窓会のごとく吹奏楽部OBが駆けつける。 同校吹奏楽部は、'8
試合終了後、携帯電話に次々とメールが舞い込んできた。 「一生この話で酒が飲めるな」 「明日からラグビー始めるわ」 「泣いた?」 9月19日、英国南部ブライトンのコミュニティスタジアムで“あの試合”を目撃したばかりの筆者の元に、日本から感動と羨望の入り混じったテキストがひっきりなしに届く。 それらすべてをきちんと確認できたのは試合が終わって数分後だった。というのもその間、跳び上がったり抱きついたりを繰り返したために、当の携帯電話が上着のポケットから飛び出して落下し、行方をくらませていたからだ。 みな一様に昂奮して立ちあがっていた。 試合の詳細についてはNumber887号に大友信彦さんが熱いマッチレポートを寄せている。自分のことを思い返せば、最後の数分間は拳を握りしめて言葉にならない叫びをあげるばかりだった。いや、呼吸をするのを忘れるほど息を呑んでいたかもしれない。とにかくグラウンド上で展開
7-12。 わずかワントライ差で迎えた、ハーフタイムのロッカールーム。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチは選手たちにこう喝を入れた。 「いいプレーが出来ていない。それなのにたった5点差だ。勝てるぞ」 実際、後半25分に31-10と引き離されるまで、ジャパンにはチャンスがあった。 2トライ2ゴールの14点差までなら、気持ちの面では十分に戦える。しかし「21」点差以上となると途端に気持ちにひびが入る。まして、南アフリカを倒した4日後なら、なおさらだ。 対するスコットランドは初戦。新聞紙上で「新鮮そのもの」と評されるほどである。 やはり、試合開始前からハンディキャップはあった。記者会見、そして選手の話を聞いているうちに浮かび上がってきたのは、「相手に対する情報分析」の時間の違いだ。つまりは、情報戦である。 スコットランドのバーン・コッター・ヘッドコーチは、 「2カ月半、ジャパンの試合をじっと観察
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