大前氏の朝は早い。毎朝4時に起床し、世界の500記事をチェックし、NHKBS放送で海外のニュースを視聴する日々を送っている。膨大な情報の中からどのような点を見つけ、行動を起こしているのか。 自分が社長だったらどうするか 私は映画やテレビドラマをまったく観ない。理由は簡単で、自分で筋を作りたくなってしまうからだ。﹁そこは違うじゃないか﹂﹁何を考えているんだ、この監督は﹂と観るとイライラしてしまう。同じ理由で学生時代にはよく読んだ小説も読まない。コンサルタントという商売柄、﹁自分ならどうする﹂という視点で物事を見るクセが染みついている。コンサルタントの仕事は、組織の内側からは見えてこない、気づかない課題に対して具体的な解決策を提示することである。 大前研一氏●1943年生まれ。マサチューセッツ工科大学院で博士号取得。マッキンゼーのアジア太平洋地区会長を経て、現在はビジネス・ブレークスルー大学学
![大前研一「驚きの名案は、疑り深い人間から生まれる」[1]](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/451df6576240ec3006c21b66800283ead4126a06/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fc%2Fd%2F1200wm%2Fimg_cd37c09de7adf824bd77644af402861749966.jpg)