近年、人工知能技術の発展と、ビッグデータ収集の環境整備により、様々な分野で人工知能が活躍しています。 医療分野でも、脳のfMRI画像に人工知能技術を活用することで、疾患の診断に用いる試みが盛んになっています。 この技術の実用化には、確かな再現性のため多施設において共通の撮像方法で複数疾患の患者から集めたビッグデータが必要となりますが、これまで整備されていませんでした。 本研究グループは、多施設で複数疾患の患者から集めた数千人規模の脳画像データをオンライン上で一般公開しました。さらに、測定方法の違いによる施設間差を除去するために同一の被験者が上記の多施設で撮像した﹁旅行被験者データ﹂も合わせて公開しました。 また多くの研究者に広く使ってもらえるように、脳の領域間の活動の同期の強さを表す指標に変換したデータセット、前処理前の脳画像データセットと、必要性と用途に応じて使用できる複数のデータセット