お昼のオフィス街ではおなじみの光景となった弁当の路上販売。並んだ出店前にはどこも客が列をつくった=東京都中央区日本橋本石町、仙波理撮影 ︻今村優莉︼都心のビジネス街に定着した弁当の路上販売が規制されるかもしれない。食中毒などを気にする東京都が、実態把握に動き出した。手早く買えて、多くは500円以下と値段も手頃。業者も客も﹁今まで問題はなかったのに﹂と不満顔だ。 今月上旬。高層ビルが立ち並ぶ東京・日本橋︵中央区︶の路上に、弁当入りの衣装ケースを載せた台車が続々と現れ、パラソルを広げた。その数、16台。幕の内や肉じゃが、オムライス、韓国風ビビンバなど種類は豊富だ。お茶やみそ汁がつく店もあり、会社員らが次々と買い求めた。 3年間、ほぼ毎日買っているというメーカー勤務の男性︵43︶は﹁近くにコンビニは少なく、昼時はすごく並ぶ。飲食店は高くて、毎日だともたない。味も満足できる﹂と話す。 続きを