動物園で、飼育係が虎の檻に入って、肉の塊を投げてやっていた。突然、叫び声が起こった。虎が飼育係に飛びかかったのだった。見物人は一斉に逃げはじめた。その時、一人の男が檻の中に飛び込んで、棍棒で虎の鼻面をなぐりつけ、ほとんど無傷のまま、飼育係を助け出した。 見物人は感動して、その男を肩にかついで練り歩いた。新聞記者がとんできて、名前と住所を尋ねた。彼はためらっていたが、やっと小さな声で言った。 ﹁私はユダヤ人です。﹂ 翌日の朝刊の見出し、 ﹁悪質なユダヤ人の浮浪人、無防備の虎を襲う﹂ ︵ユダヤ笑話集 教養文庫︶ なんかねぇ。前原なんて大嫌いだが、この件での取り上げ方はどうよ? ニュースも何もかも﹁外国人からの違法な献金〜﹂云々か。 あんなぁ…、﹁在日韓国人/朝鮮人﹂を﹁外国人﹂*1、余所者扱いするのは、彼らに失礼だとは考えないの? 彼らは日本社会の成員なんだぜ?違法であるにしても、ニュースにお