■ 最近、「格差社会」批判の文脈で、またまた浮上しているのが、「汗水たらして働かなければ駄目だ」という類の議論である。雪斎は、こうした議論が嫌いである。「汗水を垂らそうが垂らすまいが、銭を稼げればいいのではないか」という想いがあるからである。 ところで、たとえば、現在の日本において、身体障害者という部類の人間が、「億万長者」になれる可能性 は、あるのであろか。結論からいえば、その可能性は、かなり低い。億万長者どころか、日々の糧を自ら稼ぎ出すことですら難しいのが、この国の障害者と呼ばれる人々の現実である。 『五体不満足』で一世を風靡した乙武洋匡氏のような事例は、あまり参考にはならない。彼の書に寄せらた集中豪雨的な反響は、彼には、宝くじで当たったような体裁で数億単位の富をもたらした。 雪斎が株式投資を始めたのは二年半前である。その時に何を考えたのといえば、「身体障害というハンディがあるところで
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