主語がミツカンでは口コミは起こらない! 1990年代に入ってから﹁さしすせそ︵砂糖・塩・酢・しょう油、味噌︶﹂と呼ばれる基礎調味料の需要は減少傾向にある。家庭用酢の分野で約8割のシェアを誇るミツカンにとっても、これは深刻な事態だった。 ミツカンMD本部MD企画 前田哲也 ウェブを含むメディアへのプロモーションを担当。﹁穀物酢や米酢の購入者は、圧倒的に50代以上が多い。若い主婦に魅力を伝えるには、マス広告だけでは難しいんです﹂ ﹁原因は、核家族化が進み調理の文化が若い世代に受け継がれにくくなったこと。結果、20~30代の調理スキルが落ち、酢を使いこなせなくなってきた。昔は﹃一汁三菜﹄が常識でしたが、最近では小鉢がはじかれて主菜のみという献立が増えていますよね。お酢のメニューは副菜が多いので、たいへん影響を受けます。魚から肉中心の食生活に変わってきたことも大きい要素です﹂︵ミツカンMD本部MD
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