北海道羽幌町の約8700万年前の地層から見つかったアンモナイトの化石が新種だったと、三笠市立博物館が1日発行の日本古生物学会欧文誌「パレオントロジカル・リサーチ」で発表した。道内で1977年に発見されたアンモナイトの仲間エゾセラス属の44年ぶりの新種といい、らせん状に巻いた殻の優美な形状にちなみ「エゾセラス・エレガンス」と命名された。 古代生物アンモナイトはタコやイカ、オウムガイなどの仲間。4億年前ごろに現れて世界中の海で栄え、6500万年前ごろに絶滅したとされる。一般的なアンモナイトの殻は蚊取り線香のように平たく渦を巻くが、立体的に殻を伸ばす「異常巻き」という種類もある。そのひとつで殻が円錐(えんすい)形に渦を巻くようなエゾセラス属は、北海道だけで見つかっている。 新種の化石は、北海道北部の日本海に面した羽幌町の山中の白亜紀後期の地層で、三笠市立博物館の研究員らが発見した。相場大佑・主任
化石はどうやってできるの? 化石とは、昔の生き物の遺骸( いがい ) や痕跡( こんせき ) が地層中に埋もれて保存されたものをいいます。化石には、限りなく石に近くなってしまったものもあれば、元の成分とほとんど変わらないものもあります。化石となっている生き物や器官(部位)も様々なので、すべての化石のでき方をひとつのシナリオで説明することはできません。最も多いと考えられるでき方として、骨やある種の木の化石でよく考えられる例があります。まず、化石となるものが土砂などに埋もれます。次に、周りの土砂から石の元となる成分がゆっくりと染み込みます。これが進むと、骨などが石の元となる成分と置き換わり、石のような化石になると考えられています。 一般的に、化石となる部位の強さ、土砂などがたまりやすい場所へ運ばれる可能性の高さが、化石としての残りやすさに関係してきます。また、たとえ脆( もろ ) いものだとし
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