東京・六本木の映画館で男性の全裸を無修整で映した米国のコメディー映画が上映され、警視庁がわいせつ性を検討した結果、﹁ギャグ的要素が強く、性欲を刺激するものでない﹂と立件を見送ったことが分かった。一方で、同庁は配給会社に﹁DVD化する際には修整するなどの配慮を﹂と異例の要請をした。 ︵山内悠記子︶ 映画は﹁ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える﹂︵ワーナー・ブラザーズ︶。中年の悪友男性四人が結婚式前のパーティーで飲みすぎ、タイ・バンコクの下町で消えた記憶と花嫁の弟を取り戻そうと、醜態をさらしながら悪戦苦闘するストーリーだ。 映画は男性の全裸が三回、計約十秒流れ、下半身にぼかしが入っている。今月一日から、国内の約百三十館で修整版をR15︵十五歳以上︶指定で上映。東京都港区の﹁TOHOシネマズ 六本木ヒルズ﹂だけ、ぼかしのない無修整版をR18︵十八歳以上︶指定で公開している。 警視庁