太平洋の八丈島近海で無線が途絶えていた漁船「第一幸福丸」(8人乗り組み、19トン)。船は台風20号に見舞われたが、3人は船内の空気だまりで救出をじっと待っていた。 乗組員の家族約20人は、船が戻る予定になっていた静岡県下田市の伊豆漁協下田支所で待機していた。3人救助の知らせが家族に伝えられると、家族から歓声が上がり、拍手が巻き起こった。 救出された3人は3管の潜水士が転覆した船底をたたいての呼びかけに、「コンコン」と音を立てて応答した。3人はしっかりした口調で、名前を答えたという。 伊豆漁協の藤井多喜男組合長は、「助かったことは大変喜ばしい。名前の確認は出来ていないが、家族の方々も喜んでいる」と話した。 28日午前10時頃、下田海保の職員が家族のもとを訪れ、船や救命いかだが見つかったとの報告をした。これを受け、藤井組合長らが記者会見した時点では、救命いかだから見つかった船長の写真が家族に示
横須賀海上保安部は19日午後5時50分、業務上過失往来危険容疑で、イージス艦「あたご」の捜索に着手し、舩渡艦長や乗組員から衝突の経緯について事情聴取を始めた。 艦船と漁船の衝突事故は事故当日に海保が強制捜査に乗り出す異例の展開となった。 海難事故を巡り、海自の艦船が海保の捜索を受けるのは、潜水艦「なだしお」と「第一富士丸」の衝突事故以来とみられる。 海保は、<1>事故当時の見張り体制<2>漁船を発見した日時と場所の特定<3>発見後の危機回避措置――などを中心に舩渡艦長らの聴取を進める。
19日午前4時7分ごろ、千葉県房総半島野島崎南42キロ沖の太平洋上で、海上自衛隊のイージス艦「あたご」(艦長・舩渡(ふなと)健1等海佐、排水量7750トン)と、新勝浦市漁協(千葉県勝浦市)所属の漁船「清徳丸」(全長約12メートル、7・3トン)が衝突した。 この事故で清徳丸の船体が真っ二つに割れ、乗っていた親子2人が行方不明になった。 あたごは世界最高水準のイージスレーダーを装備する最新鋭艦。海上保安庁は、業務上過失往来危険容疑で近く舩渡艦長らから事情を聞く。 石破防衛相に事故の報告があったのは発生1時間半後で、福田首相は省内の連絡体制の不備を批判した。 海自の艦船と漁船の大規模な衝突は、1988年7月に死者30人を出した横須賀港沖の潜水艦「なだしお」と遊漁船「第一富士丸」の事故以来20年ぶり。 第3管区海上保安本部(3管)によると、行方不明になっているのは清徳丸の船主で勝浦市川津の吉清(き
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