家庭用ゲーム市場が縮小する中、2011年の発売以来、それ以前の市場を制した機種ほどの成功はまだ収めていないPS Vita。本体値下げ後の反転攻勢のキラータイトルの1つとされているゲーム﹃ソウル・サクリファイス﹄に“コンセプター”として関わった稲船敬二氏に、その狙いを尋ねた。 マンガやアニメと並んで、日本が世界に誇るコンテンツ産業と言われるゲーム。しかし、CESA︵コンピュータエンターテインメント協会︶の調査によると、2012年の国内家庭用ゲーム市場規模はソフト・ハード合わせて5019億円と、5年前の水準︵7114億円︶より大きく縮小している。 2011年以降、任天堂がニンテンドー3DSやWii U、SCE︵ソニー・コンピュータエンタテインメント︶がPS Vita︵PlayStation Vita︶といった新型ハードを発売しているが、少子化やスマートフォンの広まりなどもあり、いずれもそれ以前