国連の潘基文︵パン・ギムン︶事務総長は先月28日、オランダ・ハーグの会合で松山政司外務副大臣に対し、歴史認識で日本の指導者に反省を求めた自身の発言について、﹁日本のみに指摘したのではない。日中韓3カ国の指導者は、過去に起きたことをしっかり理解し、克服していくべきだ﹂と釈明した。 この釈明は偽りだろう。国連事務総長として言ってはいけないことを言って、日本からの反発も強かったので、﹁日本だけでなく、ほかの国も﹂とごまかしたわけだ。 ただ、私は潘さんの発言とは別の意味で﹁歴史認識ができていないのは、すべての国に共通している﹂と考えている。 たとえば、韓国。朴槿恵︵パク・クネ︶大統領の父・朴正煕︵パク・チョンヒ︶元大統領は、﹁前に進むために、日本統治時代などの問題はすべて清算しよう﹂と1965年、日韓基本条約を結んで日本と国交を回復した。 このとき、過去のことで日本を非難するのはやめようということ
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