東京の講談界は、講談協会と日本講談協会の二つにわかれている。 私は日本講談協会の方に所属している。 ﹁日本講談協会の会員です。﹂と言うと、全く知らない人は、300人くらいはいるのだろうと勝手に推測してくれる。 ﹁日本講談協会﹂と頭に日本がついているから、大きい感じがするのだろう。我々の狙い通りなのだ。大きく見せたいのである。 ところが実際の協会員は20名弱である。それで日本と図々しく名乗っている所が、可愛いいのである。 もっとも、二代目山陽一門の組織なので、一門レベルで考えると多いと言えなくもない。 かたやもう一方の、講談協会の会員は約40名である。我々のちょうど倍の数がいる。 だから東京に講談師は60名しかいない。凄い数である。どんだけいないのだと思う。 しかしこれでも増えた方で、昭和43年には﹁講釈師ただいま24人﹂という本を貞鳳先生が書いている。この24人は東京大阪合わせてだから、凄
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