アマゾンジャパンの元社員、島崎敦美さん︵仮名︶。アマゾンからは雇用契約書︵オファーレター︶への署名を求められるその時まで、雇用条件に関する詳しい説明がなかったという。 アマゾンジャパンの中途採用で内定した島崎敦美さん︵仮名︶。だが、計4度の面接中はおろか、内定が出た段階でも雇用条件の明示がなかった。雇用契約書は入社10日前に手渡されると言われ訪問したところ、アマゾンは彼女に﹁契約書を持ち帰っての検討は不可﹂﹁この場でサインしなければ内定取り消し﹂と通告。そこで初めて明らかになった各種不利な条件――基本給に月70時間分の残業代が予め組み込まれていることや、賞与の代わりとなるRSU︵制限付き株︶が4年勤続しないと満額支給されないこと――を理解・検討する時間がないまま、署名せざるを得なかった。入社後も﹁できるだけシフトは固定﹂﹁転勤なし﹂などの口約束を反故にされ、体力的限界から1年持たずに退職。