trainとbooksに関するtaskapremiumのブックマーク (3)
-
﹁ジャイロモノレール﹂という言葉を聞いたことがあるだろうか。おそらくほとんどの方が初めて聞く言葉なのではないだろうか︵僕は古い写真を見た記憶とその言葉だけは知っていた︶。ジャイロモノレールを簡単に説明すると、ジャイロ機構で姿勢を機械的に自動制御することにより1本のレール上を走れるようにした乗り物、となるだろうか︵間違っていたらサーセン︶。諸事情により実用化はされなかった幻の技術でもある。 ジャイロモノレール (幻冬舎新書) 作者: 森博嗣 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2018/09/26 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 本著は100年前に滅びた技術﹁ジャイロモノレール﹂とその再現について書かれたものである。そして技術系の新書という皮をかぶった人生の指南書でもある。感想を一言でまとめると、めちゃくちゃ面白かった。 著者はミステリィ小説家の森博嗣氏。ジャイロモ
-
阪急、南海、阪神、近鉄、京阪。この5つの私鉄の存在は、関西を﹁私鉄王国﹂と言わしめてきた。歴史から技術、列車デザイン、沿線文化に至るまで、なぜこんなに個性派揃いになったのか。なんで? そのミステリーを解き明かしつつ、個性ぶりをカラーの写真と図版満載で、各電車びっちりとまとめてある。﹁知らなかった〜﹂と何度もうめきながら読める、熱のこもった一冊だ。さて、出発進行! 東京に住むわたしは﹁世界征服﹂を掲げ、これまでに地下鉄が運行されている世界の約180都市のうち、117の都市を訪ね歩いてきました。 という﹁はじめに﹂の巻頭言からこちらをのけぞらせる本書の著者は﹁鉄道楽者﹂︵﹁自称﹂とのこと︶、本業は経営コンサルタントという1972年生まれの黒田一樹さんだ。写真を見ると、行動力を感じさせる精悍なお顔である。 ﹁私鉄王国﹂と呼ばれるようになった由縁はこんなことらしい。 まず、東京の私鉄は、環状に走る
-
はじめに 平成十七︵二〇〇五︶年の暮れ、外務大臣としてインドを訪問する機会があった。首都ニューデリーに滞在中、できたばかりの地下鉄を視察したのだが、この時インドの方々からうかがった話が今でも忘れられない。 この地下鉄視察が日程に組み込まれたのは、日本の政府開発援助︵ODA︶を使って建設されたものだからであった。私たちが訪ねた駅には日本とインドの大きな国旗が掲げられており、日本の援助で作られたということが大きな字で書いてあった。改札口にも大きな円グラフが表示され、﹁建設費の約七十パーセントが日本の援助である﹂と分かるように、青で色分けしてあった。その配慮に感激し、私は地下鉄公団の総裁に御礼の言葉を述べた。 すると、逆にこんなふうな話をしながら、改めて感謝されたのである。 ――自分は技術屋のトップだが、最初の現場説明の際、集合時間の八時少し前に行ったところ、日本から派遣された技術者はすでに全員
-
1