リアル脱出ゲームに特化したテーマパーク﹁東京ミステリーサーカス﹂の総支配人を務めたのち、2020年に体験型の謎解きイベントを企画・運営するSCRAPの執行役員となったきださおりさん。会社の役員になった今も生み出し続けるきださんの作品は、謎解きイベントながら物語性が強く﹁きださおりワールド﹂とも言われています。ドラマプロデューサーで世界観研究所所長のたちばなやすひとさんが、さまざまなクリエイターと﹁世界観﹂の正体を考える本連載、第5回はきださおりさんの世界観に迫ります。 たちばな 初めてきださんの作品に触れたのは謎解きをしながら脱出する体験型イベント﹃君は明日と消えていった﹄でした。2016年ですね。﹁リアル脱出ゲーム﹂というと、﹁謎を解くことを楽しむ﹂イメージがありましたが、ストーリー性がしっかりしており、青春物語として泣けたんです。そのイベントで、きださんというすごいクリエイターがいると
![空間に存在するものの総体が「世界観」をつくる――リアル脱出ゲームクリエイター・きださおりさん](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4062cf8ad98ec3a09fbfcad7f9a0a6811a4a35eb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcreatorzine.jp%2Fstatic%2Fimages%2Farticle%2F4968%2Ffb.jpg)