相次ぐ﹁大吉原展﹂への批判ここ数日、﹁大吉原展 江戸アメイヂング﹂︵以下、本展︶がSNSを賑わせている。本展は、かつて江戸/東京にあった公娼街・吉原遊廓を取り上げたもので、今年3月から東京・上野の東京藝術大学大学美術館で開催される美術展である。本展公式サイトのステートメントには﹁﹃江戸吉原﹄の約250年にわたる文化・芸術を美術を通して検証︵改行︶仕掛けられた虚構の世界を約250件の作品で紹介する﹂とある。 マンガ家・瀧波ユカリ氏のX︵旧Twitter︶では、前述のステートメントに続く序文を指して、﹁ここで女性たちが何をさせられていたかがこれでもかとぼやかされた序文と概要。遊園地みたい。﹂と非難するコメントをポスト。ここを起点にSNS上での意見対立を生んでいたようだ。 筆者の私は遊廓を専門に扱う書店・カストリ書房を経営しているが、同店は吉原遊廓が戦後に何度か看板を掛け替えて現在は吉原ソープ街