ロンドンが舞台の音楽コメディー番組﹃ウィ・アー・レディー・パーツ﹄は全てが新鮮 LAURA RADFORD/PEACOCKーSLATE <異色のバンドを描く英国発ドラマは、ムスリム女性の生きる喜びと信仰を両立させる画期的な作品> こんなドラマを想像してほしい。人種も民族も社会的地位も性的指向も違う5人の女性が、固い友情で結ばれる。互いの恋の相手も恥ずかしい過去も知る5人は一緒に料理し、ショッピングに行き、けんかをしては仲直り──。 思い浮かぶのは﹃セックス・アンド・ザ・シティ︵SATC︶﹄か﹃Lの世界﹄、あるいは﹃私の﹁初めて﹂日記﹄だろうか。新番組﹃ウィ・アー・レディー・パーツ﹄の罰当たりなのに敬虔で、騒々しくも賢いムスリム女性5人組を連想する人はまだ少ないだろう。5人のルーツは東南アジア、中東にアフリカとばらばらで、ある人は全身にタトゥーを入れ、ある人はヒジャブで髪を覆っている。だが
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