読みたい本に関するtokuninacのブックマーク (2)
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初めて読んだときにはビックリしたなあ。 もうあまりにも強烈なインパクト。ちょっと大げさな言い方をするなら、それまで読んできたマンガの常識がすべてひっくり返されたような経験だった。 だってほら、見てくださいよ。この絵を。 巧いのかそうでないのか、といえば確実に後者だろう。1962年という時代背景を考えても、貸本漫画という媒体を考えても、これはちょっと稚拙に過ぎるのではないか。キャラクターの顔はみんな怖いし、セリフまわしは不自然だし、第一ストーリーが変だよ。何度読んでもよく分からない。あまりにもカルト過ぎるのだ。 なのだが。 ここには巧いとか下手だとか、そういう問題を忘れさせてしまうような、一種独特な感銘がある。﹁お前が本当に読みたかったのは、この﹃人間時計﹄みたいなマンガなんじゃないのか?﹂と作者にジリジリ詰問されているような気がする。で、思わず﹁あっ、その通りです﹂と言ってしまいたくなるよ
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息吹 作者:テッド・チャン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/12/04メディア: 単行本 傑作揃いの短篇集 今年のSFでまず中心的に語っておきたいのは*1、素晴らしい短篇集が多数出たことだ。たとえばテッド・チャン﹃息吹﹄は著者一七年ぶりのSF短篇集で、﹃メッセージ﹄の題名で映画化された短篇を含む前作﹃あなたの人生の物語﹄を上回る密度を誇る傑作ぞろい。中でも表題作﹁息吹﹂は我々の世界とは仕組みが異なる異世界の生活や原理を緻密に描き出しながら、一人の科学者の脳科学・物理学の追求を通して世界の真実に至ろうとする物語で、三〇ページほどの中に世界を探求することの喜びが緻密に織り込まれている。この一〇年で読んだ中で最上の一篇である。 ビット・プレイヤー (ハヤカワ文庫SF) 作者:グレッグ イーガン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/03/31メディア: Kindle版他、外
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