立憲民主党最高顧問の菅直人元首相︵75︶が暴れ回っている。相手は日本維新の会。﹁敵地﹂に乗り込み、街頭で批判演説を続けている。なぜ、政界のトップにまで上り詰めた人物が、野党に過ぎない維新への闘志をむき出しにするのか――。菅氏を追った。︻石川将来︼ ツイッターで突然、戦いを宣言5月のある週末。 大阪のシンボル・通天閣︵大阪市浪速区︶前の路上に菅氏の姿があった。6月22日公示の参院選に向け、立憲の﹁大阪特命担当﹂に就任してから初の大阪入りだった。 マイクを握り、こう訴えた。 現在は衆議院で第3党の維新は、自民党よりも思想が右寄りだ。 立憲を抜いて野党第1党に躍り出れば、自民はもっと右傾化する。 そうなれば、日本は極めて危険な状況になる――。 集まった聴衆に﹁維新の議席を蹴飛ばしてもらいたい﹂と呼び掛けた。 参院大阪選挙区は自民、公明党、維新2人の現職計4人が改選を迎え、立憲の新人ら14人が