民主党政権になって、やはり選挙前から懸念されていた通り、外交と防衛が非常に危うい様相を見せている。 普天間基地移転問題、米国抜きの東アジア共同体構想、﹁米国との対等な関係構築﹂発言など、閣内不一致な発言が閣僚から相次いだり、総理自身からよく分からない構想が打ち上げられたり。 そのたびに、国民も官僚もほかの民主党の国会議員すらも﹁鳩山総理の真意はどこにあるのか?﹂と、戸惑う。鳩山政権とオバマ政権とのギクシャクは相当なボルテージに上がっているように見える。 このような状況下、オバマ米国大統領が今月13日に来日する。バラク・オバマ大統領と鳩山由紀夫総理は生産的な話し合いができるのだろうかと、案じられる。民主党政権の最大の問題は、﹁何を守りたいのか﹂﹁何が国益か﹂が全く見えないことにある。否、検討すらもしていない。 当たっていた不安 選挙前、筆者は﹁シリーズ政界ガラガラポン﹂を連載し、次期政権を担