ゴミ袋を身にまとって可燃ゴミに。あるいは、仏壇の前で白装束の幽霊に…。衝撃的な自撮り写真で世界中から注目を集める89歳のアマチュア写真家、西本喜美子さんが東京で初の個展﹁遊ぼかね﹂を開いている。﹁寝たきりになっても撮り続ける﹂。写真に対する思いを聞いた。 シルバーカーにカメラ 東京・西新宿の個展会場。シルバーカーを押しながら西本さんは現れた。シルバーカーには、につかわしくない一眼レフカメラがぶら下がっている。 ﹁写真を始めて人生が2倍楽しくなった。寝たきりになってもカメラを持って、写真を撮り続けたい﹂ 熊本県で暮らす西本さんは72歳のとき、長男でアートディレクターの西本和民さんが主宰する写真講座に参加したのをきっかけにカメラを始めた。 画像処理ソフトを用いて加工を施した、ブラックなユーモアあふれる自撮り写真は、インターネットを通じて世界中で話題になり、海外メディアからの取材も殺到。最近では