2023年度リクルート エンジニアコース新人研修の講義資料です
![エンジニアの心構え](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5c473baf91d3a6fb11ed191e5ff967bc16f23785/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffiles.speakerdeck.com%2Fpresentations%2F2a2711555eb647d791be57363e037c5f%2Fslide_0.jpg%3F26656132)
ソフトウェアプロダクトをビジネスの中心に据える企業にとって、プロダクトの競争力を高めることは、一番の関心事です。だからこそ、プロダクトをより顧客価値の高いものに磨き上げようと、アップデートを繰り返すことに腐心する。 しかし、残念なことに、魅力的なプロダクトというものは、すぐに競合他社に真似されてしまいます。一度獲得した優位性を、長期間持続することは難しい。むしろ、競争優位性など一時的であることが普通だと考えた方が良い気さえします。 だからこそ、「プロダクトの競争力を高めること」と同時に、「プロダクト開発能力の競争力を高めること」が重要だと、私は考えています。魅力的なプロダクトを作ることに再現性があり、それを短期間で実現できる強い開発組織を作り上げるということです。競合他社も、プロダクトを真似することは簡単にできても、開発能力を真似することはさすがに難しいはず。 プロダクト開発に実行責任を持
複数チームに分かれたプロダクト開発スタイルをかえって不自由に感じてはいないだろうか。チーム間に張り巡らされた無数のチェーンが自由を奪い、チームの活動を束縛する。そんな感覚だ。 組織を複数のプロダクト開発チームに分割する組織アーキテクチャは、マイクロサービスアーキテクチャに例えることができる。そこから見いだせる原則は、チームをコンポーネントとして捉え、凝集度を高く、結合度を低く設計することだ。この原則を軽視すると、チーム間の依存関係が互いをチェーンのように繋ぎ、絡み合い、組織全体を「分散されたモノリス」に変えてしまう。その結果として、チームは日々、多大な調整コストや遅延コストを支払い続ける羽目になる。 では、既存のソフトウェアプロダクト開発において、個々のチームが活動しやすい分散型組織の設計とはどういうものだろうか。あくまでも私の経験や考えに基づくものではあるが、本稿はこれをテーマに書いてみ
こんにちは、ydahです。 2021年の12月から株式会社アンドパッドでソフトウェアエンジニアとしてANDPAD検査の開発に携わっています。 昨年、息子が生まれてから夜更かしすることがなくなり、早朝に起きては軽くジョギングをしてから、OSSプログラミングにいそしむのが朝のルーティンになった今日このごろです。 さて本稿では、Rubyの例外処理を眺めていたらrescueがグローバルなオブジェクトを破壊するケースがあったんですよという話と、その対策について話したいと思います。 発生していたケースについて 突然ではありますが以下のコードをご覧ください。 この中にグローバルなオブジェクトを壊してしまうrescueがいます。 # 1 begin raise 'foo' rescue ArgumentError end # 2 begin raise 'foo' rescue => ArgumentEr
エス・エム・エス テックブログ運営の熊谷です。今回の記事は sunaotに聞いてみた・前編「『言われたとおりに』が何より苦手」なプログラマーがエンジニアリング組織のトップになるまで の後編となります。 田辺順 Sunao Tanabe -技術責任者 Ex. DeNA 外資生保のSEやWebの会社のプログラマーを経験後、DeNAにて技術支援チームの立ち上げ、SET/SWETとして自動化や開発者テストの開発支援に従事。エス・エム・エスでは技術責任者として、開発組織づくりや開発基盤の整備などを進める。 Q2. 田辺さんが CTO を名乗らない理由って何かあるんですか? 田辺さんは「技術責任者」を名乗っていますが、あまり一般的な呼称ではないなと感じています。CTOを名乗らない理由は何かあるのでしょうか? 「困っていないから」というのが大きいです。名乗ると何が得られるのかがわかっておらず、明確に実務
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