2012年2月に、フロリダ州サンフォード町で発生した銃撃事件は、発生直後から全国的に大きく取り上げられてきました。被害者はトレイボン・マーティン君という17歳の黒人の少年で、銃撃したのはジョージ・ジマーマンという現在29歳の若者です。このジマーマンという青年は、住宅地の﹁自警ボランティア﹂をしていました。 事件は午後7時過ぎに、フードをかぶって歩いていたマーティン君に対して、ジマーマンがおそらくは﹁コイツは怪しい﹂と思った、あるいは自警ボランティアの﹁職務に忠実であろうとした﹂ために、マーティンに対して﹁つきまとい﹂的な行動をしたようです。 そのジマーマンの行動をおそらくは不快に思ったマーティン君と、ジマーマンはやがて﹁取っ組み合いのケンカ﹂に至り、ジマーマンは武装していなかったマーティン君を射殺してしまいました。こうした事件の場合には、フロリダ州では﹁正当防衛法︵スタンド・オン・ユア・グ