静岡県熱海市伊豆山であった大規模土石流災害で、県は七日、崩落した盛り土があった起点部で、八月末までに緑化工事を完成させると発表した。 県は昨年十月、起点部に崩落せずに残っていた土砂約二万立方メートルを撤去する行政代執行に着手。土砂を取り除き、斜面の緑化工事に取り掛かっていた。起点部の五千平方メートルで緑化用のシートなどを張り、被災地で続く立ち入り禁止の警戒区域の解除(九月一日)前に緑化工事を終える。 県は緑化工事を含めた行政代執行の費用として総計十一億円を、盛り土をした神奈川県小田原市の不動産管理会社「新幹線ビルディング」に請求する。同社は盛り土をした事実はないとして、県を提訴している。(向川原悠吾)
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