額賀澪さんの﹁さよならクリームソーダ﹂読了。 プールと制服姿の学生を描いた表紙に、学園ものかと思ったら美大の男子寮を舞台にした喪失と再生の物語でした。 刺さる言葉が沢山あって、背中を押されるように一気に読み終わって。 才能ってなんだろう?そんな風に考えてしまいました。 人の心を鷲掴みにするような絵が描ける、次々と賞を取り教員からの評価も高い、後輩の面倒見が良く友達も多い、容姿も良くて女性にモテる。 そんな完璧超人柚木若菜と彼の後輩寺脇友親。二人の美大生とその家族の物語。 特別な才能を持つ誰かに、嫉妬や羨望を覚えたことのある人ならきっと通じる世界の話だと思います。 大切なものを失った世界で、本当に欲しいものは手に入らないかも知れない世界で。 それでも生きていくのは何のためなんだろう? 切なくて、やるせないのに、小さな希望が泡の向うに覗くような物語でした。 ﹁さよならクリームソーダ﹂額賀 澪
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