ビデオカードはここ数年、3Dグラフィックスの高速化を主眼としてきた。しかし2009年は、GPGPU︵General Purpose GPU︶技術に対応した一般ユーザ向けソフトの登場などにより、3Dゲーム以外にも活躍の場を広げつつある。 PCの画面表示を担当するパーツであるビデオカードの中心となるのはGPU︵Graphics Processing Unit︶とビデオメモリと呼ばれる、2種の部品だ。GPUは、ビデオカードの性能・機能の大半を決定付けるパーツで、基本的な画面表示に必要となる機能に加え、3Dグラフィックスに必要な数々の計算を実行する機能を搭載する。ビデオメモリは画面表示やGPUでの計算に必要なデータを格納する。 現在のビデオカードの主目的は、PCで表示する3Dグラフィックス︵3Dゲームなど︶の高速化にある。ゆえに、最新の3Dゲームをプレイしないユーザーには高性能製品は無縁の存在だっ