このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア﹁Seamless﹂︵シームレス︶を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 Twitter: @shiropen2 横浜国立大学に所属する研究者らが発表した論文﹁LiDARベース物体検出を連続してすり抜ける﹃ステルスカー﹄は作れるか?﹂は、自動運転車から検知されない車両が作れるのかを検証した研究報告である。具体的には、赤外線カットフィルムを車両に貼り付け、自動運転車が周囲を検知するのに頻繁に使用しているLiDARを欺くことができるかどうかを検討している。 自動運転車は、LiDARやカメラ、レーザーなどの車載センサーから得たデータを基に周囲の環境を認識し、緊急ブレーキ機能や車線維持機能などを実現する。LiDARは特に、高精度に対象物の距離や形状を識別し、物
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