パナソニックは3月28日、2015年度まで3カ年の中期計画を発表した。テレビ事業などの赤字を15年度までに解消し、同年度の全社の営業利益を3500億円以上︵12年度は1200億円見通し︶に引き上げる。 テレビ事業は11年度に2100億円という巨額の赤字を計上。現状では﹁最終製品だけなら黒字化も見えてきた﹂︵津賀一宏社長︶が、パネル事業などを含めると、12年度は赤字幅が改善するものの860億円の赤字となる見通し。津賀社長は﹁今回の中期で赤字を必ず解消すると大きな決意をしている﹂とした。 プラズマテレビとPDP生産からの撤退については﹁可能性はゼロではない﹂としたものの、﹁撤退は最後の判断だ﹂として明言しなかった。 携帯電話事業では、法人向けに堅牢な本体が特徴のスマートフォン事業に参入する。コンシューマー向けは開発・生産の外部委託を進め固定費削減を図っていく。 グループ全体の方針では、従来のデ