また、認知症とよく似た状態︵うつ、せん妄︶や、認知症の状態を引き起こす体の病気もいろいろあるため(甲状腺機能低下症など)、早期に適切な診断を受けることは大切です。 認知症の原因となる病気について、代表的なものは以下のとおりです。 アルツハイマー型認知症 認知症の原因としては最も多いといわれており、長い年月をかけて脳に、アミロイドβ、リン酸化タウというタンパク質がたまり認知症をきたすと考えられています。記憶障害︵もの忘れ︶から始まることが多いですが、失語︵音として聞こえていても話がわかりにくい、物の名前がわかないなど︶や、失認︵視力は問題ないのに、目で見えた情報を形として把握し難い︶、失行︵手足の動きは問題ないのに、今までできていた動作を行えない︶などが目立つこともあります。 血管性認知症 脳梗塞や脳出血といった脳血管障害によって、一部の神経細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり認知症をきたすも