作家の村上春樹氏が、2月15日にイスラエルの文学賞﹁エルサレム賞﹂の授賞式で行った記念講演の内容が話題になっています。 イスラエルでは3週間に及ぶ空爆を受けたガザの情勢も、﹁停戦﹂しているとはいえ予断を許さない状況で、村上氏はこの賞を受けることや授賞式に参加することで、﹁イスラエルの軍事政策を支持する印象を与えかねない﹂と多くの人から意見されたそうです。 村上氏はその可能性も考えながらも、﹁欠席して何も言わないより話すことを選んだ﹂と決めたそうです。 壁と、そこにぶつけられる卵があったら このスピーチは英語で行われているのですが、多くのブロガーたちによって翻訳もされています。私も原文と翻訳を見て、非常に素晴らしいスピーチだと思いました。ここでは、重要な部分について私の抄訳を載せます。 村上氏はスピーチの冒頭で、この賞を受賞し、エルサレムの授賞式に行くべきかどうか迷ったこと、そして多くの友人
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