昭和の邦画史上に一時代を築いた成人映画シリーズ﹁日活ロマンポルノ﹂。おじさん世代の青春をピンク色に彩った一連の名画が、平成の時代になって、若い女性たちの関心を引きつけているらしい。静かなブームを背景に、過去の名作をアレンジした﹁平成版ロマンポルノ﹂も近く公開予定。いまどきの女子に﹁昭和のエロス﹂が受ける理由とは…? 目立つ女子“おひとりさま” ﹁色情姉妹﹂﹁大人のオモチャ ダッチワイフ・レポート﹂−。扇情的かつ直球勝負のタイトルがプログラムに並ぶ。1月中旬、東京・渋谷の名画座﹁シネマヴェーラ渋谷﹂。ロマンポルノを支えた監督の1人、曽根中生︵ちゅうせい︶の特集上映だ。 午後7時スタートの回で、客席には約60人。往年を懐かしむ中高年男性は少数派で、むしろ若い世代が多い。女性は十数人ほど。グループやカップルより、1人の姿が目立つ。 ﹁色情姉妹﹂は、すさみ切った家庭に育つ3姉妹の奔放な性やたくまし