東京大学でもっとも新しい附属研究所である先端技術研究センター(先端研)は1987年に発足。「学術の発展と社会の変化から生じる新たな課題へ挑戦し続け、新領域を開拓することによって科学技術の発展に貢献する」というミッションを達成するため、文系と理系の垣根を越えた研究を行なってきた。その先端研に2020年に設置された「先端アートデザイン分野(AAD)」の開設記念シンポジウムがオンラインで開催された。 そもそも先端研は「学際性」をもっとも重要視しており、「情報」「社会科学」「バリアフリー」「材料」「環境・エネルギー」「生物医科学」の6カテゴリーには、科学技術をベースにした理工学系だけでなく、倫理や思想、社会システムに関わる人文系の研究分野も数多くある。また、さまざまな地方自治体との包括連携協定を結び、地方独自の課題の解決などにも力を注いできた。そんな先端研に誕生した新しいAADは、科学技術とアート
![開設記念シンポジウムレポート|東大先端研に「先端アートデザイン分野」開設〜インクルーシヴな社会構築に芸術ができること](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/886cb2abf75bd3098515685231b9dbbe2d2a627f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fontomo-mag.com%2Fuploads%2F934f79b5d14ffdce48dea60cf534b5c9-e1621568230587.jpg)