全国16大学の獣医学部関係者でつくる全国大学獣医学関係代表者協議会と日本獣医学会は8日、﹁獣医学部の質は落ちている﹂と述べた山本幸三・地方創生相に対し、﹁根拠なき批判だ﹂と反論する意見書を発表した。 意見書は、協議会が山本地方創生相あてに送り、協議会と獣医学会のホームページでも公表。獣医学教育の改善の経緯を説明し、﹁公的な場での根拠なき批判は、獣医学教育改善に真摯︵しんし︶に取り組む大学教職員と研鑽︵けんさん︶を続ける学生の努力を否定するものだ﹂と批判した。山本氏は5月30日の会見で、加計学園の獣医学部新設計画をめぐり、﹁長年にわたって︵新設を︶認めなかったことで、残念ながら日本の獣医学部の質は落ちている﹂と発言していた。意見書をとりまとめた協議会の稲葉睦会長は﹁獣医界への信頼を損ねる軽率な発言で非常に残念だ﹂と話した。︵小川尭洋︶