呉座勇一と與那覇潤に関するusi4444のブックマーク (2)
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﹁キャンセル・カルチャー﹂という言葉を知っているだろうか? 著名人の発言を問題にして、不買運動を起こしたり、番組から降板させたり、講演会を中止させようとするなどの動きを指す言葉で、近年の欧米で頻繁に使われるようになったものだ。 ﹃歴史なき時代に﹄︵朝日新書︶などを刊行し、世論に忖度しない発言で注目を集める歴史学者・與那覇潤氏が、自身がキャンセルされた近日の体験を踏まえて、流行の背景にあるネット社会の病理を分析する。 * * * ■﹁社会的制裁﹂との違いとは ひょんなことから話題のキャンセル・カルチャーなるものを、私も体験することになった。 ﹁話題の﹂といっても、日本の一般の読者にとってはまだ耳馴染︵なじ︶みの薄い用語かもしれない。主に英米圏で燃え盛っている、﹁政治的に正しくない﹂と認定された言論や表現︵たとえば人種差別的だとされたものなど︶を追放して、人々の目に触れなくさせようとする風
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いま話題の芥川賞受賞作に倣えば、﹁学者、燃ゆ﹂だろうか。正直、驚くとともに、強い懸念を感じている。 ﹃応仁の乱﹄などのベストセラーで知られる呉座勇一氏︵日本中世史︶が、SNSでの﹁炎上﹂がきっかけで、NHK大河ドラマの時代考証を外れることになった。発端は、フェミニストとしての批評活動でも知られる北村紗衣氏︵英文学︶との論争である。 炎上ならなにをしてもよいわけではない 当初は、日本中世史の大家である網野善彦︵故人︶の文章を﹁正しく読めるのはどちらか﹂という論点での、よくある学者どうしの諍いだった。しかし呉座氏が従来から、彼のTwitterアカウントのフォロワー︵=おおむねファン︶にしか見えない場所で、何度も北村氏を揶揄していた事実が明らかになり、﹁女性蔑視だ﹂との非難が殺到することになった。 呉座氏はその後、北村氏に対して非を認め、謝罪している。私自身、呉座氏の行為は褒められたことではなく
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