大相撲の幕内力士、高見盛︵35=東関︶が10日、東日本大震災で被災した子供たちに甚平270着を寄贈した。東京・墨田区社会福祉協議会を通じて、宮城・気仙沼市に送られる。 甚平は、高見盛の浴衣地120~130反から、子ども用の4サイズが仕立てられた。この日、東関親方︵元前頭潮丸︶と墨田区役所を訪れた高見盛は﹁自分の持っている物を調べて、思いつきで形にしてもらった。これを着た子が少しでも元気になって、笑顔になってくれたらうれしい﹂と話した。 幕内力士は一般的に年に1回、反物を作る。今回仕立てた生地は昨年のもので、緑地に赤で﹁盛﹂とともに、火の鳥が描かれている。﹁これからもきつい目にあうと思うけど、へこたれないで頑張ってほしい﹂と、復興を目指す被災地を不死鳥に重ねた。 反物代、仕立て料、送料など合計で100万円を超えるが、すべて高見盛が自腹を切った。甚平はこれからの季節にぴったりで、寝間着にも外出