歴史学者の一ノ瀬俊也氏は、著書﹁日本軍と日本兵 米軍報告書は語る﹂︵講談社現代新書︶の中で、米陸軍軍事情報部が戦時中に作戦地域にいる将兵向けに発行していた戦訓広報誌﹁Intelligence Bulletin︵情報広報 以下、IB︶﹂の内容を紹介している。 この広報誌には、当時の主要敵国である日独軍の兵器や戦術思想、組織などについて、前線からの報告などを踏まえた詳細な解説がなされていた。この中には、現代のブラック企業や﹁社畜﹂と呼ばれるモーレツ社員の特徴とも読める部分がある。︵前編はこちら︶ 個人の自発性を持たない﹁戦闘機械の優秀な歯車﹂IBは﹁日本軍兵士最大の弱点﹂について、﹁予期せざる事態にうまく対処できないこと﹂と鋭く分析している。この記述を読むと、高度成長期にモーレツ社員として重宝されながら、いまは時代にそぐわなくなっている﹁社畜﹂への批判に読めてならない。 ﹁彼は戦闘機械の優秀
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