薬に関するvialavidaのブックマーク (3)
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精神科医がやってしまいがちな﹁ドリフ外来﹂ 以前、尊敬するベテラン心理士からこういわれた。 ﹁精神科医は薬を出すから、いつまで経っても心理療法がうまくならないのよ﹂ 彼女はいつも精神科医に手厳しいが、このコメントもその例に漏れなかった。私は、﹁ですよねえ……﹂と曖昧あいまいに濁すほかなかった。 たしかにその通りだったからだ。﹁では、お薬を調整しておきますね﹂﹁お薬を追加しておきましょう﹂――こういった言葉で、出口の見えない診察室でのやりとりを強制終了する。問題は何も解決していない。 医師として前向きな姿勢を失っていないことを患者に示しつつ、ただ時間稼ぎをしているだけだ。そんなやりとりをこれまで何百回、いや何千回も行ってきたことか。 かつて私は、わが国の精神科医療をこう評したことがある。曰く、﹁ドリフ外来﹂。つまり、﹁夜眠れてるか? 飯食べてるか? 歯磨いたか? じゃ、また来週……﹂といった
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一気に症状が現れる83歳の父親を持つ、若井みち子さん︵60歳、仮名・以下同︶が語る。 ﹁父が﹃夜眠れなくて何度も起きてしまい、つらい﹄と訴えるので、病院で睡眠薬を出してもらいました。当初は、よく眠れるようになったと父も喜んでいたんですけど……﹂ 若井さんの父親が飲んでいたのは、ベンゾジアゼピン系睡眠薬のハルシオンという非常に効果が鋭い薬だ。 ﹁飲み始めて、1年ほど経った頃から異変が出てきました。もともとは快活だったのに、だんだんと笑顔がなくなり、口数も減ってきた。 睡眠薬が抜けきっていないのか、日中もボーッとしがちで、物忘れも激しくなり、突然、怒り出すことも増えました。 睡眠薬をやめさせようかとも考えましたが、薬を飲まないと夜中に暴れ出して手が付けられなくなるため、仕方なく飲ませ続けているのですが……。家族としては、睡眠薬が認知症の引き金になったと思っています﹂︵若井さん︶ 眠れないから
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