最近、東京ではよく電車に乗る。それまでタクシー派だった私にとって、数千円かかっていた距離が、160円で行けることを知ったときの驚愕。﹁ヒャ・・・ヒャクロクジューエン!?﹂と叫んだ時からナニワ根性が開花し、何が何でも電車に乗らなきゃソンという感覚になった。それまではレンタカーで移動していた千葉にも、電車で行くことにした。 電車に乗る時、私はインターネットで乗換えや駅名など、入念にチェックする。千葉の海浜幕張まで東京駅から京葉線で乗換えなしの30分ほどで行けると表示されていた。私は自信を持って﹁京葉線﹂にたどり着き﹁海浜幕張方面﹂と書かれたホームに降りた。 ホームにはすでに電車が扉の開いた状態で停止し出発を待っていた。もう一度上を見るとホームには確かに﹁海浜幕張方面﹂と書かれてある。それでも念のために一人の乗客に声をかけた。 ﹁これは海浜幕張に行きますか?﹂ ﹁わかんない。行くんじゃないの?﹂